ポスティングの4種の配布方法のメリット・デメリットと費用対効果

ポスティングの種類

ポスティングは、チラシをポストへ投函するだけでなく、ターゲットとなる顧客層や商圏の特性に合わせて「配布方法」を使い分けることで、その反響率(レスポンス)は大きく変動します。

一般的に知られる「軒並配布」から、特定のターゲットを狙い撃つ「セグメント配布」まで、主要な配布スキームは大きく4つに分類されます。

本記事では、各配布方法の定義、マーケティング上のメリット・デメリット、および推奨される業種について、ポスティング専門の視点から体系的に解説します。

目次

主なポスティング方法の種類

ポスティングの仕方は下記の4種が主な方法になります。

  1. 軒並配布(住宅すべてに投函する方法)
  2. 集合配布(アパート・マンションのみに投函する方法)
  3. 戸建配布(一軒家のみに投函する方法)
  4. 事業所配布(住宅ではなく企業に投函する方法)

ほかにも下記のようなクライアント様のご要望に合わせた配布方法もあります。

  1. 指定マンション配布(クライアント様から指定されたマンションに投函する方法)
  2. セグメント配布(ターゲット層を絞りピンポイントで配布する方法)
  3. エリアフリー配布(市区の指定のみを行い長期間で配布をする方法)

ポスティング方法① 軒並配布(ローラー配布)とは

~エリア占有率を最大化する基本手法~

ポスティングにおいて最も標準的かつ利用頻度の高い手法が「軒並配布(のきなみはいふ)」です。業者によっては「ローラー配布」とも呼ばれます。

指定されたエリア内に存在する、ポストが投函可能なすべての建物(戸建、マンション、アパート、事業所含む)を対象に配布を行います。

マーケティング上のメリット

  • 圧倒的なリーチ力 エリア内の世帯カバー率(配布可能数)は一般的に70〜80%に達します。媒体を選ばない潜在層へのアプローチが可能であり、地域密着型の認知拡大に最適です。
  • 低コストでの運用 配布スタッフの移動ロスが少なく効率的に投函できるため、他の配布方法と比較して最も安価な単価設定が可能です。

デメリット

  • ターゲットの不一致 無差別なアプローチとなるため、商品・サービスに関心がない層にも配布されます。ターゲットが限定的な商材の場合、無駄打ち(廃棄率)が高くなる傾向があります。

推奨される業種・商材

  • 生活必需サービス: スーパーマーケット、ドラッグストア、クリーニング
  • 地域全般向け: 市政だより、不用品回収、水道トラブル対応
  • 飲食店: デリバリー(ピザ・寿司)、地域密着の居酒屋

ポスティング方法② 集合住宅配布(マンション・アパート限定)とは

~配布効率と若年・単身層へのリーチ~

「集合配布」は、戸建住宅を除外し、マンション・アパート・団地などの集合住宅のみに限定して投函を行う手法です。

マーケティング上のメリット

  • 高い配布効率とスピード 1箇所の建物で多数のポストに投函できるため、短期間で大量の部数を配布することが可能です。
  • 特定属性へのアプローチ 集合住宅は、単身者、学生、若いカップル、転入者(新規居住者)の居住比率が高い傾向にあります。これらをターゲットとする商材において高い費用対効果を発揮します。

デメリット

  • 競合過多とクレームリスク 配布効率が良い分、他社のチラシも集中しやすく、埋もれてしまう可能性があります。また、管理人常駐のマンションなど「投函禁止」の物件も多く、配布カバー率は軒並配布より低下します。

推奨される業種・商材

  • 通信・インフラ: インターネット回線、格安SIM
  • 不動産・引越し: 賃貸仲介、トランクルーム、引越し業者
  • デリバリー・宅配: ファストフード、ネットスーパー

ポスティング方法③ 戸建配布(一戸建て限定)とは

~高LTV(顧客生涯価値)層への選別アプローチ~

「戸建配布」は、集合住宅を除外し、一戸建て住宅のみを選別して投函する手法です。配布員が地図を確認しながら一軒ずつ移動するため、手間と時間を要するプレミアムな配布方法と言えます。

マーケティング上のメリット

購買力の高い層への訴求

一戸建て居住者は、ファミリー層や高年齢層が多く、持ち家であることから経済的に安定している傾向があります。高単価商材や、長期間の契約が見込めるサービス(LTVが高い商材)に適しています。

閲覧率の向上

集合住宅と比較して、ポストに投函されるチラシの総量が少ないため、手にとってもらえる確率(視認性)が高まります。【重要】チラシを捨てられないための業者選び(初めての方へ)

デメリット

高コストと期間

ポストが点在しているため配布効率が著しく低下し、配布単価は軒並配布の1.5倍〜数倍になるケースが一般的です。また、完了までの期間も長く設定する必要があります。

推奨される業種・商材

  • 住宅関連: リフォーム、外壁塗装、太陽光発電、造園、不動産売却査定
  • 教育・高単価サービス: 学習塾、高級車ディーラー、墓石・霊園
  • 出張サービス: 家事代行、出張買取

ポスティング方法④ 事業所配布(オフィス・店舗限定)とは

~BtoBマーケティングに特化したダイレクト投函~

「事業所配布」は、一般家庭のポストには投函せず、企業、店舗、事務所のポストのみを対象とする手法です。DM(ダイレクトメール)の代替手段として利用されます。

マーケティング上のメリット

  • 開封率の高いBtoBアプローチ 郵送によるDMよりも圧倒的に低コストで、決裁者や担当者の手元に届く可能性があります。地域を絞った法人営業の足がかりとして有効です。
  • 情報の鮮度と柔軟性 「オープン記念の法人宴会プラン」や「オフィス向け機器のキャンペーン」など、タイミング重視のオファーを直接届けることができます。

デメリット

  • 配布数の限界とセキュリティ 住宅に比べて絶対数が少ないため、大量配布には向きません。また、セキュリティの厳しいオフィスビルでは、ポストまで到達できず投函不可となるケースがあります。

推奨される業種・商材

  • オフィス向けサービス: 事務機器、法人向け保険、清掃業者、弁当配達
  • 福利厚生・宴会: 居酒屋(忘年会・歓送迎会)、ケータリング
  • 士業・コンサル: 税理士、社労士、助成金サポート

【比較表】配布方法別の特性とコスト感

各配布方法の特性を比較すると以下のようになります。

配布方法 主なターゲット コスト感 配布効率 適した商材例
軒並配布 全世帯 (マス層) 安価 高い スーパー、不用品回収、ピザ
集合配布 単身者、若年層 賃貸層 標準 非常に高い ネット回線、不動産賃貸
戸建配布 ファミリー 高年齢・富裕層 高価 低い リフォーム、塗装、学習塾
事業所配布 企業・店舗 (BtoB) 高価 低い 法人向けサービス、宴会需要

さらに精度を高める「セグメント配布」について

上記の4分類に加え、現代のポスティングでは**GIS(地理情報システム)**を活用した高度なセグメント配布も可能です。

  • 指定マンション配布: 「分譲マンション限定」や「家賃相場〇〇円以上の物件」など、管理リストに基づいたピンポイント投函。
  • エリアフリー・GIS選別: 「年収1000万円以上の世帯が多いエリア」や「未就学児の多いエリア」などを国勢調査データに基づき抽出し、配布エリア自体を選別する方法。

まとめ:商材と目的による最適解の選択を

ポスティングの効果を最大化するためには、商材やターゲットに合わせて、これらの「配布方法」を適切に使い分けることが不可欠です。

だからこそ、ポスティング業者を依頼する際は、単に「1枚あたりの配布単価が安いかどうか」だけで判断するのはおすすめできません。安さだけで選んだ結果、自社のターゲットではない層に大量に配布され、最終的な費用対効果(ROI)が悪くなってしまっては本末転倒だからです。

業者選びの際は、ぜひ以下の点をチェックしてみてください。

  • 「軒並配布」以外の細かい配布指定(セグメント配布や戸建指定など)に対応しているか
  • こちらのターゲット層をヒアリングし、エリア特性を踏まえた提案をしてくれるか
  • 「安く配ること」だけでなく「反響を出すこと」を重視しているか

「とにかく全部配ります」という業者ではなく、「御社のサービスなら、このエリアでこの配布方法が最適です」とプランを提示してくれる業者を選ぶこと。 それが、ポスティングによる集客を成功させるための最も確実な近道です。

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    この記事を書いた人

    ポスティング業界で100社以上の配布戦略を立案。現在は「ポスティング代行.jp」にて、業者の実態や反響率に基づいた客観的な比較情報を発信しています。1クリックの価値を最大化する「失敗しない業者選び」をガイドします。

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